技術責任者より

100年後も通用する、
ゆるぎないものづくりを

取締役・技術員室 部長
工学博士
川島 浩一

当社の鋳造に関心をお寄せくださり、ありがとうございます。私は29歳の時、ばねメーカーの技術者からマツバラへ転職し、以来30年、品質・技術領域の責任者として、鋳物が持つ可能性を信じ向き合ってまいりました。

マツバラが重視しているのは、小物・薄物専業メーカーとしての永続性です。私の場合は研究という領域から、環境負荷の低減や “人間尊重” の大原則に基づく生産体制の確立に取り組み、十分な信頼のもと、長く選ばれる鋳造工場となることを目指してきました。今、国内の鋳物工場は減少の一途を辿り、私たちの元にも日々、転注やアフターパーツのご相談が寄せられています。多くのメーカー様からご相談をいただく私たちが、倒れる訳にはいかないのです。

鋳造という領域は近年、工学系の学生からもあまり志望されなくなったと耳にします。しかし、世の中を支える機械・装置には、鋳物でなければならない部品が数多く組み込まれています。鋳物で学術上の成長が危機を迎えている今こそ、マツバラが70年に渡り蓄積してきたノウハウをIoT/DXと連携することで、品質向上や作業環境改善を実現し、鋳造業の実力を伝えたい。そして、鋳造業全体の魅力向上に繋げたい――私は本気で、そう考えています。

目指すのは、100年後も評価される、ゆるぎないものづくり。共に歩んでくださるお客様と出会える日を、心待ちにしております。