営業部部長 松原弘幸 PROFILE
――本日はよろしくお願いします。まず、これまでのご経歴について教えてください。
はい。入社後は鋳造部造形部門に配属され、最初の3年間は横型ラインを担当していました。2005年に大平工場が完成してからは加工部門に異動となり、そこからは薄物小物の鋳物製品の加工開発に深く関わるようになりました。
特に印象深いのは、フランスのダンフォス様や川崎重工業様の製品立ち上げを担当し、それを黒字化まで持っていけたことです。その後、2015年から2022年までは工場長を務め、現在は営業部にてお客様対応を行っています。

――現在の業務内容について教えてください。
現在は、既存のお客様の見積対応が中心です。特に加工については、私が専属で対応しています。加えて、新規顧客からのご相談対応も多く、鋳物の材質についても、たとえばFC材(ねずみ鋳鉄)以外のご相談案件にも対応しています。
株式会社マツバラは「小ロットからの一貫生産体制」を強みにしているので、鋳造から加工までの工程を一貫して請け負える提案ができる点が、お客様に非常に評価いただいています。
――これまでで特に「やりがい」を感じた仕事について教えてください。
長年続いている、ある製品についてのVA(Value Analysis)提案です。試作から量産に至るまで、主型・中子型・形状・刻印・塗装・加工範囲・加工手法と、すべての要素を見直し、コストダウンを実現しました。
お客様からも「ここまでやってくれるのか」と感動していただき、結果として継続受注につながりました。これは「鋳物の価値は提案力で決まる」という信念を証明できた案件でもあります。

――ご自身の強みは何だと思いますか?
「加工の知識」ですね。おそらく社内でもトップレベルだと思っています。加工協力会社との打ち合わせや外部コンサルとのやり取りもスムーズに進められるのが私の持ち味です。
「こんな加工できる?」という話でも、材質や鋳造方法、コスト、数量に応じて適切な対応をすぐに判断できます。特に薄物や小物の鋳物加工には自信があります。
――休日の過ごし方や趣味について教えてください。
温泉巡りが趣味です。地方の温泉地に行って、地元の料理を楽しみながらゆったりするのが好きですね。

――最後に、現在の業務で課題や悩みはありますか?
特に大きな問題はありません。お客様と真摯に向き合い、最適な鋳物製品を提案できるよう、日々学び続けています。